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ヴァルキュリア! 第2話

暴走寸前の俺を止めたのはおいしいお肉であり初心者のレベル上げの味方でもある
ナイアガラブタ君だった。何故ナイアガラなのかは疑問であるが今は置いておく。
彼がプギープギーと言いながら俺に向かって突進してくれなかったら
俺は今頃性欲の権化となりアイカとメリスを本能の赴くままに食べちゃっていただろう。
普段ならびびって引いちゃったかもしれないけど今回は特殊な状況だったしね。
ブタ君はそのままアイカ達のクエスト用に捕獲。
クエストに必要な肉が揃ったと言うのでここから一番近い街サウスリーンに戻る事になった。
彼女達が是非お礼がしたいと言う事なので俺もついていくことにした。
抱きつかれて気が動転していたが先程の発言から俺、というかギエンの事を知っている様だし
丁度街に行こうと思っていた俺には渡りに船だった。
・・・こんな可愛い女の子達に誘われて断れる訳ないしね。







「俺が・・・伝説の勇者だって!?」


いかにもファンタジーな世界に出てきそうなレトロな雰囲気の宿屋に着いた俺達は
とりあえず一服しようと部屋をとることにした。
腰に布を巻いてるだけの変態ルックの俺は不審な目で見られたがなんとか誤魔化した。
ちなみにアイカ達の奢りである。
女の子に奢ってもらうのは気が引けたが
俺はこの世界の金を持ってないからしょうがないと自分に言い聞かせた。
案内された部屋はシンプルな作りでそれなりに落ち着ける雰囲気だった。
備え付けのソファーに座り込む。意外とふかふかしてて良い座り心地だ。
俺がまず聞いたのは何故彼女達が俺の事を知っているのかという事。
そして帰ってきた答えがこれである。大声で驚くに決まってるだろ?


「はい!ギエン様は十五年前にモンスターに制圧されていたほとんどの地域を開放し、
 その元凶であった神、ロキを打ち倒したじゃないですか!」

「そしてロキを倒した後に神々と共に天界で暮らすようになって
 人前には姿を見せられなくなられたじゃありませんか!」

「その為、人間でありながら神をも倒す力を持った勇者として今まで語り継がれてきましたが・・・」
 
「こうしてお会い出来るなんて・・・私達は幸せです・・・」


感極まったのか二人とも泣き出してしまった。
俺は慌てることしかできず気の効いたセリフなど出てこない。
しかし俺が十五年前にロキを倒したって・・・
この世界に来る直前から十五年も時が経っているということか・・・
しかも俺が伝説の勇者扱いになってるとは。勇者って言うか現人神なんだけど。
まあこっちの方は納得できるか。
それぐらいこの「ギエン」が人の限界を圧倒的に超えてるってのは身を持ってわかったし。


「えっと、とりあえず泣き止んで欲しいな。
 その、俺なんかに会ったぐらいで泣かれても困るって言うか・・・」


「ひっく・・・す、すいません。ギエン様を困らせる様な事をして・・・」


アイカが涙を拭きながら申し訳なさそうに言う


「私達を救って下さったあの時から今日まで
 一日たりともギエン様の事を忘れた事はありませんでした」


メリスはなんとか涙をこらえながら、搾り出すような声で言った。
というか・・・私達を救った?

「君達は一体・・・」

戸惑う俺を見て、二人が補足するように喋りかけてくれた。


「あたし達は十五年前、ギエン様がノースリア地方を解放する時に
 モンスターに襲われて殺されそうな所をギエン様に助けられました」


「領主の城に閉じ込められ、レッドドラゴンに襲われる寸前であった私達を
 助けていただき、先程使われたスキルでレッドドラゴンを倒されましたよね」


メリスがニコッと笑いかけてくれたが俺は思わず吹き出しそうになっていた。
覚えてるよそれ!
どんどん地方を解放していた時にクエストで
「囚われた子供達を救い出せ」ってのが発生してその時に助けた子供の名前は確かアイカとメリスだ。
確か報酬が課金アイテムのランダムボックス(レアなアイテムがランダムで出る)
だったから解放するついでに受けたクエストだったけど・・・まさか助けた本人に会うことになるなんて。
偶然にしては出来すぎだよな。まあクエストで人助けなら一杯してたから助けた人に会う確立は
そんなに低くなかったのかもしれないけど。
報酬が課金アイテムだから当然難易度はかなり高いがそこはほら、
現人神の俺だったしかなり楽勝だった訳で。
でもランダムボックスの中身がエクスカリバーだったのはびっくりしたなぁ。
俺にはいらないからフレンドにあげちゃったけどね。




「君達はあの時の子供だったのか・・・」

「覚えていてくれましたか!あ、あたし達、ギエン様に憧れて冒険者になったんです!
 冒険者になって大陸中を回ればいつかギエンに会える様な気がして・・・」

「ふふっ、天界に行ったと言われてたギエン様に会える筈無いのに馬鹿ですよね私達」


「あ~というかそもそも俺、天界にいたわけじゃないんだけどな」


「「えっ!!」」


アイカとメリスが声を重ねて驚く。
でも実際天界になんて住んでないんだからしょうがないじゃん。
俺が住んでいたのは日本だよ。


「そ、それではこの十五年の間、ギエン様はどこに居られたのでしょうか!」


メリスが詰め寄ってくる。
あ、それ以上近づかれると君の胸についた男のロマンが当たっちゃうから離れてね。


「どこっていうか・・・まあその辺をぶらぶらと適当に」


十五年前のこの世界をゲームとしてプレイしていて気がついたらここにいました。
なんて馬鹿正直に言える訳がないのでお茶に濁す。


「そ、そうでしたか・・・私達が冒険者になったのは正しかったのですね!」

「だって、あたし達こうしてギエン様に会えたんだから!」


二人して抱きつこうとしてきたので俺は思わず後ずさってかわした。
はっきり言ってこんな密室でこんな可愛い二人に抱きつかれて我慢できる自信が無いから。


「どうして離れるんですかギエン様・・・」

「そんな悲しそうに言わないでよ。ほら俺だって男だから・・・判るだろ?」

「判りますよギエン様」

「ぬおっ、アイカこら、抱きつかないでくれ!」


メリスに気を取られた内にアイカに背後から抱きつかれてしまう。
彼女の体はメリスと比べて鍛えられており引き締まっているがそれでいながら
女としての柔らかさも絶妙に残っており一言で言うならもう辛抱たまらん。


「あたしを女として意識してくださるなんて嬉しいですギエン様。
 我慢なんてしないでどうかあたしを存分に可愛がって下さい」


俺の背中にほお擦りしながらうっとりとした声でアイカが言う。
こ、これは・・・経験無しの男にはとてもじゃないが・・・


「アイカ!あなたはまたそうやって抜け駆けして・・・」

「あら、こういうことは早いもの勝ちよ。
 ほら、あたしはこれからギエン様と愛し合うんだからさっさと出て行って」

「ふふ、ふざけないで下さい!ギエン様のお相手が勤まるのはこの私だけです!
 ギエン様っ!あたしを女にして下さい!」


そう言ってメリスも突っ込んでくる。もちろん男のロマンが俺と大衝突だ。
メリスは神官だからか体つきも冒険者でありながらそれと感じさせない
非常に女らしさを感じさせる物でこれも一言で言うならもう辛抱たまらん。
ダブルで辛抱たまらない俺の理性の糸はもう引っ張られすぎて今にも千切れそうだ。



「「ギエンさまぁ」」


二人の甘くねだるような声を耳元で聞いたとき
プチっと何かが切れる音がした。何の音かはご察しの通りである。
俺は今、理性から解放された獣となった!
二人をまとめて抱きかかえ無造作にベットに下ろす。
二人は潤んだ瞳をしながら何か期待している様子だ。ならばその期待に答えないとな!
俺は己の本能に身を任せ、二人に襲い掛かった。












「素敵だったわギエン様・・・」

「もう、私壊れちゃうかと思いました・・・」


うっとりとした様子の二人は俺の寝ているベットの左右に陣取っている。
俺は両腕を広げて二人の頭を乗せている、いわゆる腕枕の体勢だ。
つまりは、まあそういうことだ。


「ギエン様・・・ギエン様はこれからどうするの?」

「どうするかぁ・・・」


アイカは様付けこそするものの最初に会った時の様な砕けた喋り方になっていた。
これがアイカ本来の喋り方だろうし、俺としてもこっちの方が気楽でいい。


「私達はギエン様がどんな道を歩もうとも従い、ついていきます」


そう言ってメリスは俺の胸に顔を埋めた。
お互い何も着ていないのは今更だから突っ込むなよ。
二人の頭の中では俺についてくる事は既に決定事項になっているようだ。
まあ、俺としてもこんな関係になった二人を置いていくってのは考えられないが。


「二人は冒険者をしてるって言ったよな?」

「ええ。といってもまだほんの駆け出しだけどね」

「ギルドに登録できるのが十八才からですのでまだ登録したばかりなんです」

「そっか。ちなみにレベルは?」


二人はそれを聞かれて少し申し訳なさそうに顔を俯かせる。


「すいません、その・・・二人ともまだ13です」

「ギエン様のお供をするにはレベルが低すぎるかもしれないけど
 これから一杯修行して強くなるから!あたし達を捨てないでギエン様!」

「おいおい、誤解するなよ。別にレベル低いから置いていくなんてしないぞ。
 大体ポイズンリザードに苦戦してた時点でレベルが高くないのはわかってたし」

「あ・・・そ、そっか。ごめんあたし取り乱しちゃって」

「ふふ、アイカはおっちょこちょいなんだから」

「まあまあそれはいいだろ」


ここで俺はようやく起き上がりベットから出る事にした。
俺が離れたせいで二人が寂しそうにするがいつまでもこうしてる訳にもいかん。
とりあえず神聖服を着る。というか腰に巻く。
彼女達も緩慢な動きでようやく服を着てくれた。


「アイカが戦士で、メリスが神官でいいんだよな?」

「そうだよ、あたしが戦士でメリスが神官。二人でこれまでパーティを組んでたんだ」

「直接攻撃型と支援型でバランスはいいな。だが二人だとちょっと心もとなかったんじゃないのか?」

「それは・・・その、
 冒険者になったばかりの私達を受け入れてくれるパーティが無くてしょうがなく」

「入れてくれそうなパーティもあったけどあたし達を厭らしい目で見てたりして・・・」


二人共、目に見えて落ち込んでしまった。
確かにレベルの低い新人をパーティに加えるというのは難しい物だ。
自分の命を駆け出しの女の子に預けるなんてできないだろうからそれは仕方が無い。
一応、新人の育成を目的としたりするパーティもあるが彼女達は見ての通り可愛い女の子である
男共が醜い目で見たり最悪乱暴される恐れもある。二人で組むしかなかったのだろう。
そんな厳しい状況でも二人は諦めず、俺に憧れて冒険者になる事を選んでくれた。


「そっか・・・だけどこれからは俺が一緒だ」


嬉しくなった俺の口から自然と言葉が出ていた。


「「ギエン様!!」」


二人がまた抱きついてくる。
今度は拒否なんてしない。二人をしっかりと抱きとめる。


「俺もさ・・・冒険者になろうと思うんだ」

「ギ、ギエン様が冒険者に!?」

「そんな、ギエン様程の方ならどんな富や名声をも手に入れられるのに何故また冒険者に?」


二人共驚いている。
確かに伝説の勇者と言われるようになったらしい俺なら
それこそ一生贅沢をして暮らせるようになるかもしれない。


「俺さ、そんな伝説の勇者とか呼ばれたくないんだ。
 そういう堅苦しい立場になっちゃうといろいろとめんどくさいんだよ」


前にゲームとしてやっていた時は俺は現人神としてあっちを助けこっちを助け。
すご~いって言われて、はっはっはそんな事ないですよとか言い返したりして。
正直すごいうんざりしてたんだよね。もうどこ言っても
あ、ギエンさんだって言われてすぐ顔バレするから下手な事できないし。
下手な事したら一斉に叩かれるのが判っているんでもうすごい閉塞感。
もっと自由にやりたいのだ俺は。


「だからギエン様は今まで人前に姿を現さなかったのですか?」

「ま、まあそんな所だよ」


嘘だけどちょうどいいように解釈してくれたので肯定する。


「という訳で、俺はギエンじゃなくて
 魔法戦士の冒険者、エン・ヤナギとして生きるんでよろしく」

「ギエン様は魔法戦士だったの!?」

「ああ、今は違うけど元々魔法戦士だったから問題ない筈だ」


この世界のジョブは普通職と上級職の二種類に分かれている。
普通職として経験をつむと上級職に転職できるようになる。
彼女達の就いている神官と戦士はもちろん普通職に分類される。
上級職に転職できるのは個人差もあるが大体皆、レベル60以上である。
俺は上級職の魔法戦士にレベル62で就いて
レベル100になった時に現人神という最上級職に就いた。
最上級職はこの現人神しかなく他のプレイヤーは上級職止まりなのだ。
 

「あ、あたしも魔法戦士を目指してたの!ギエン様が魔法戦士だって知らなかったけど!」

「元、だけどな。後それから名前。俺の事はこれからエンと呼んでくれ」


ギエンと言う名が勇者として語り継がれてる以上、その名を名乗るとばれるかもしれない。
というわけで結局キャラの名ではなく俺の本名を名乗ることにした。

 
「わかりました、エン様。それではエン様はこれから冒険者として?」


自分より先に俺をエンと呼んだメリスをアイカが睨むがメリスはしれっとしている。
俺は宿に備え付けられている冷蔵庫に入ってある飲み物を飲み始めた。
炭酸系の様だがなんとも言えない匂いが漂う。だが味は意外と悪くないから不思議だ。
ちなみに冷蔵庫といってもこれは魔法で動いているらしい。
とても機械仕掛けには見えない簡素な作りだし、電気コードも見当たらない。
ある意味俺の世界より便利だな。



「そういうこと。そういや二人は何処のギルドの所属してるの?」

「何処の・・・ですか?何処と言われましてもギルドは一つしかありませんが」


メリスが首を傾げる。あれ、ギルドって一つしかないのか?
俺がやってた時はレベル50になって金さえ払えば誰でもギルドを作れたんだが。


「あれだよメリス。昔はギルドが一杯あったからエン様はその事を言ってるんだよ」

「昔の話なのか?悪い、最近の情勢は全くわからなくてな」

「そうでしたか。確かに昔はギルドが沢山ありました。
 ですが徐々にギルドは合併していき今では一つのギルドとして大陸全土に広まっています」

「へぇ~そうだったのか」

「はい、ギルド「株式会社」は世界唯一にして最大のギルドです」



ぶううううぅぅぅ!!!



飲んでいた謎の飲み物を吹き出した。
ぎりぎりで横を向いたからアイカ達にぶっかけてしまうのは避けられたが。



「だ、大丈夫エン様?」

「だ、大丈夫。それより株式会社だって!?」

「や、やっぱり変な名前ですよね。私達もそう思ってはいるんですがご存知でしたか?」

「ご存知も何も・・・」


ギルド「株式会社」は俺がヴァルキュリアをやっていた時の最大手ギルドだ。
クローズドベータの時からギルドを結成してそのまま巨大ギルドになっていた。
もちろん俺とも旧知の仲でギルドマスターの「社長」は
俺と現人神の座を争った廃人仲間である。
まさかこの世界でもその名前を聞いて、しかも大陸唯一の巨大ギルドになってるとは・・・
なんかこっちにきてから驚く事ばかりだ。当然といえば当然なんだが。



「昔いろいろと、な。・・・マスターの社長は元気か?」


俺がそう言うと彼女達は驚いた様な顔をして言った。

「エ、エン様はご存知ないのですか?十年前の英雄大昇天を」

「英雄大昇天?」


メリスの口から聞きなれない言葉が放たれる。
ヴァルキリアをやりこんだ俺の知識にも無い単語だ。


「・・・本当にエン様は人と離れていたんだね。 
 今から十年前、突然大陸中の英雄と言われる様な冒険者達が一斉に姿を消したのよ」

「その方達はいずれも劣らぬ素晴らしい冒険者ばかりなので
 戦女神様に連れられて、天へと向かわれたと言われているのです・・・」

「なんだそりゃ・・・その時に社長も?」

「はい、他にもサブマスターの副社長さんや幹部の専務さんに常務さん。
 ギルドに所属していませんでしたが剣聖と言われたポンデリングさんや
 大魔道士、神崎あかりさん。義賊団団長のモエタンさん等の名のある人は
 皆様姿を・・・エン様どうされました?」

「い、いや・・・別に・・・」
 

真面目に語るメリスの手前、我慢していたが俺は今にも笑い出しそうだった。
彼女の口から出る「英雄」がどいつもこいつも俺のフレンドばかりだからだ。
実際この世界であいつらの名前を聞くとおかしすぎて非常に笑える。
ギエンってまだまともな名前を付けた俺を褒めてやりたい。


「そっか・・・皆消えちゃったか」


俺がロキを倒したのが十五年前だからそれから五年後か。
消えたのは俺のフレンドばかり。ゲームとしてやっていた人物ばかりだ。
俺の頭の中に英雄大昇天に対する仮説が生まれた。

ヴァルキュリアのサービスが終了した・・・とか?

いくら面白いと言われるMMOでも何年もすれば飽きられる。
それはもう抗いようの無い事実だ。
ヴァルキュリアも俺がやっていた当時は圧倒的な人気を誇っていたが
それでもいつかは失速しただろうし。
皆が消えたってことは、要するにヴァルキュリアがプレイできない様になった。
ヴァルキュリアのサービスが終了したというのは十分ありえる話だ。
だったらこの世界は一体なんなんだとも思うが
そもそもこんな世界がある事自体がおかしいからそれはまあいいか。

でもそうなるとこの世界にいるのは俺だけということになるのか・・・
ギルドの名前や皆の名前が出た時、
もしかしたらあいつらもこの世界にいるのかもと思ってしまった。
だが俺は一人だ。そう、はっきりと言われてしまったのだ。
笑いそうだった気持ちはとっくに消えていた。
俺が心の中で葛藤している間も彼女達の説明は続く。


「はい。名のある冒険者達が一斉にいなくなってしまった為、冒険者のレベルが一気に下がり、
 大きな事件があった際、単独のギルドでは対処できなくなってしまったのです」

「それでいろんなギルドが合併したってわけ。
 既に有名で一番巨大なギルドだった株式会社って名前に統一してね」

「そう・・・だったのか・・・」

「エン様、どうしたの?」

「エン様・・・大丈夫ですか?」


いつの間にかしんみりとした心境になっていた俺を心配そうに彼女達が見ている。
アイカにメリス。どちらも実質会ったばかりの俺なんかを
とても慕ってくれてる可愛い女の子達だ。



・・・まあいいか

例え俺しかこの世界に来ていなくても、こいつらがいる。
そう思ったら気持ちが軽くなっていた。二人の頭を軽く撫でてみる。
感触は違うがどちらもずっと撫でていたい様な気持ちにさせてくれる。


「・・・ああ、大丈夫だ!よし、それじゃ早速ギルドに行くか」

「あ・・・う、うん。いこっ!」

「アイカったら。すっかり舞い上がっちゃって」

「なんだよ、メリスだって顔がとろけきってるぞ」

「こ、これはその・・・いいじゃないですか!それよりアイカも・・・」


再び言い争う二人のやりとりを見て笑ってしまう。
いいさ、この世界で俺は生きてやる。
冒険者として「ヴァルキュリア」を満喫させてもらうとしよう。








「とりあえず服が欲しいな」



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theme : 自作連載小説
genre : 小説・文学

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はじめまして、ヴァルキュリア読ませていただきました。簡単に言うとおもしろすぎます。次回うp楽しみにしてます。

期待age

はじめまして

更新、楽しみにしていますw
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