FC2ブログ

最近はまってる恋姫無双SSを書いてみたくなったが・・・

その1

本郷一刀は天才である。
これは彼が通っている学校のみならず最早全国共通の認識と言ってもいいだろう。
何の天才かと言われるとこれは一言では語りつくせない。
一言で片付けられる様な、一芸に秀でているだけの男ではないからだ。

小学生の時は野球をやっていた。

中学生の時は水泳をやっていた。

そして高校ではサッカーをやっていた。

北郷一刀は全ての分野で全国の頂点に君臨したのである。
それも圧倒的実力の差で。
具体的に言うならば、野球では小学生の時点で投手として140キロの速球を投げていた。
水泳では自由形の日本記録を中学一年の時点で更新した。
サッカーでは母校を全国大会優勝に導き、次期日本代表に選ばれるのは間違いないと言われていた。
これだけでも彼の異常さは十分すぎる程に判るが北郷一刀の才はまだまだ底が見えない。
助っ人で出た陸上競技で全国優勝。アマチュア枠で出たプロゴルフ選手権でも優勝。
頭脳の方も明晰で全国模試での一位も珍しくない。
更に本人曰く暇つぶしで適当に書いたと言う小説がベストセラーに。
彼の家に遊びに行っていた友人が小説を偶然発見し
某出版社が主催する賞に勝手に投稿したのが切欠だった。

様々な分野で圧倒的才を見せ付ける北郷一刀。彼は間違いなく天才である。
だが彼の経歴に疑問を抱く人もいるだろう。小中高と専門にやっているスポーツが違う事に。
彼は全く初心者の状態で競技を始め、超人的と言える速度で上達し頂点に達すると
その時点で競技をすっぱりと辞めていたのだ。
当然、各競技のお偉方の人達はその才を逃すまいとあの手この手の説得攻勢をかけるが
経歴を見れば判る通り、成功した試しは一度も無い。
先週もサッカーの日本代表合宿に呼ばれた時に「もう辞めたんで」の一言で
日本全国を巻き込んだ騒動を起こしていた。
北郷一刀の引きとめに失敗した日本サッカー協会は
ファンからの猛烈なバッシングを浴びる羽目になり、先日には代表が辞任していた。
今、テレビでの専らの話題は「北郷一刀が次にやる競技は何か」である。

この話はそんな北郷一刀の物語。











突然、体全身に強い刺激を受け、目を覚ましてしまった。


「・・・あれ?」


目を開けるとそこには綺麗な青空が広がっていた。
だがそれは、屋根のある六畳間で寝ていた筈の一刀にとって異常でしかなかった。


「・・・え~~??」


体を起こして周りを見回す。更におかしい。
自分の周りには現代日本では中々見られないであろう見渡す限りの荒野が広がっている。
頭に付いた土が不快で頭を掻く。口にも土というか砂が入ってる様な不快感が広がっている。


「どこだよここ!?」


ドッキリか!?
北郷一刀はテレビ出演によって鍛えられた勘を働かせた。
すかさず立ち上がりカメラを探しにかかるのは、以前別のドッキリ企画で女の子に誘惑され
ホイホイとホテルについて行き、シャワー浴びている間にサイフを抜き取られて逃げられ
回転ベットの上で泣きながら一人カラオケをするまでを
バッチリカメラに取られ放送されたという経験が生きているのだ。
純情な高校生を弄んだこの放送は40%という脅威の視聴率を誇った。
ただし、北郷一刀本人による執拗な復讐により関係者は皆、テレビ局を去っていった。



「でもおかしいよな・・・どうみてもカメラなんか無いし。
 それに俺が爺ちゃん家からこんな所に移動させられて気づかない訳がない」


彼は昨日まで確かに鹿児島にある祖父の家にいた事を再確認していた。
北郷一刀は昨日、剣術の師である祖父と道場で一騎打ちを行い初めて勝利していた。
あれやこれやと色々なスポーツをやっては辞めていた一刀だったが
それとは別で剣術だけは幼い頃からずっと続けていたのである。
理由はただ一つでしかない。「頂点を取っていない」
祖父に剣術を習い始めた一刀は例外に漏れず
瞬く間にその才を発起していったがそれが全国に知られる事は無かった。
他流試合を祖父が一切禁止していたからだ。
一刀としても自分のやっている「剣術」はすでに世界に存在せず
剣術に変わって世界で普及している
「剣道」は「剣術」とは違うという事を理解していたので抗議する事は無かった。
その為、彼に取っての剣術での頂点とは「自らの師を超える」になった。
しかし一刀が天才ならば祖父は怪物。
祖父は北郷一刀に立ちはだかる壁として10年以上の長きに渡り君臨し続けていた。


「ん・・・何で俺これを手に持ってたんだ?」


一刀の手には一振りの日本刀が収まっていた。
これは一刀が祖父に勝利した際に免許皆伝の証と言われて渡された物だった。
手に持って寝た記憶は無かったが特に気にせずなんとなく刀を鞘から出してみる。


「お~やっぱり奇麗だなこりゃ。流石は武士の誇り」


剣術を習ってると言っても普段使用しているのは木刀なので
真剣を使った事は数える程しかなかった。
ぼんやりと刀を見ていたが、ふと祖父に勝利した時の喜びが浮かび笑みがこぼれる。
あれはもう立ち会う前から以前と違っていた。
祖父がいる鹿児島には年に一度しかこれず、それ以外は家で自主鍛錬しかできない。
毎年祖父にボコボコにされる悔しさをバネに猛特訓を重ねる一刀だったが
その年は公園で訓練中に同じ学校の先輩である不動 如耶との出会いがあったのだ。
彼女の艶やかな長い黒髪と、ぶっちゃけると体に見惚れていたらいきなり勝負を挑まれた。
学生では敵なしの剣道の達人だとは知っていたが所詮はスポーツだった。
体に傷が残らない様に返り討ちにしたまでは良かったが余計に屈辱だったらしく
彼女はそれ以来しょっちゅう一刀の訓練に乱入してきたのだ。
始めは疎ましく思っていた一刀だったが彼女と訓練している内に意見は変わる。
祖父以外の剣を受けた事によって自分の実力が確実に上がったのに気づいたからだ。
実力的には自分にも及ばない如耶だったが、如耶との訓練はとても有意義であった。
疎ましいと思っていたのは訓練の邪魔されるという思いがあったからで
邪魔所か逆に良い訓練相手だと気づいたら見目麗しい如耶との訓練は一転して
至福の一時へと変化したのだった。
剣を振るう度にぶるんぶるんと揺れる胸や一瞬のステップで背後に回りこんだ時に
拝見出来る肉付きのよろしい引き締まったお尻に一刀は大変お世話になっていた。
心身共に充実した訓練をこなした一刀は意気揚々と祖父へと挑戦した。
祖父から感じる強さの気配は今までよりずっと小さくなっていた。
一時間に及ぶ激闘の末、一刀は師から勝利をもぎ取ったのだった。


「おう兄ちゃん。良いもん持ってるじゃねえか」


祖父との死闘を思い出しながら日本刀を眺め続けていると不意に声を掛けられた。


「…………」


声を掛けてきたのは三人組の男達。
一刀は

ここまで書いて放置
一刀を超天才にしての再構成ネタ。
でもいくら天才でも現代人が殺し合いの世界で無双ってイメージがいまいち沸かない。
もっと超設定にしないといけないなあと途中で気づいたので終了。
よくある人を殺しちゃったうわあああって展開大嫌いだし。





その2

「ったく、毎回毎回、砂塗れになるのは勘弁して欲しいないい加減」


人の住んでいる気配の一切無い荒野に何故か寝そべっていた男。
白い学生服を身にまとっている彼は周りの風景から完全に浮いていた。
そんな彼、北郷一刀は口の中に砂が入り込んでいる不快感に不平を言いながらのそっと起き上がる。


「ん~と……良し、大体覚えてるな。しかしまあ中々悪くなかったよな。
 最後はあっさりと終わっちまったけどそれもよしだ」


薄っすらと笑いながら一刀は前の事を思い出していた。
彼の脳裏には自分の娘や孫達に囲まれながら満足げにこの世を去った自分が思い出されている。
自分の死に際を見た目は十代そこそこで、何より今現在生きている彼が思い出せるのか。
普通の人間にはまずありえない事だが、一刀にとっては珍しくもなんともなかった。


「これで何回目だっけ。四十回ぐらいまでは数えてたんだけどなあ。
 今更だけど俺って人間辞めてるよなぁ」


彼は時を遡っていた。それも何度と無く。
一刀は元々普通の、どこにでもいる日本人の学生であったが
ある日突然、なんの前ぶれも無く三国志の舞台となっている過去の中国へと飛ばされたのだ。
いや、正確にはそれも違うのだろう。
何故なら三国志で有名な武将達は皆見目麗しい女の子だったから。
突然大陸に飛ばされた一刀は流されるままに魏の国に連れられ
気が付けば魏の名高い女の子武将達、更には魏の王曹操、華琳とも仲良くなったりもした。
いろいろ口を出し、彼の知っている歴史と違う形で三国が統一された時彼は大陸から姿を消したのだった。


「おう兄ちゃん、珍しい格好してるじゃねえか」


声を掛けられ振り向くと黄色い布を頭に巻いた三人組みの姿。


「いつもいつも、あんたらも懲りないね。そろそろ諦めて話かけてくるのやめなよ」


首を振りながらうんざりした様子の一刀。


「はあ、何言ってやがる?」

「アニキ、こいつ頭おかしいんじゃないすか?」 


一刀と彼らの付き合いは長い。
理由はわからないが気が付けば一刀は生涯を終えると時を遡り
初めて中国大陸に降り立った瞬間。
高校生の自分がこの荒野に放り出された瞬間へと戻ってしまうのだ。
戻るのは精神だけで体はいつも高校生の当時のままであった。
その為、「戻る」たびに最初に話かけてくるのは決まってこの三人組であった。
うざったい事この上無いのである。


「まあ、そう言うんだろうなあ。で、あんたらは追いはぎ?」

「ほう、わかってるじゃねえか。だったら話は早い。さっさとその変わった服を脱ぎな」


自分が上位にいると勘違いから来る舐めきった笑みを浮かべ一刀に剣を向ける。
もう幾度と無く見ているがいつ見ても腹立たしい。


「ちっ……やっぱりうざいなお前」

「あん?何だとこの」


吐いた言葉を最後まで言い切る事は出来なかった。
男は血反吐を吐きそのまま地面に崩れ落ちた。


「ア、アニキ!!てめえ何しやが」


それも言い切れず。一刀は素早く懐に潜り込み腹に拳を叩き込む。
背の低いその男もアニキと同じように倒れていった。
状況をまだ把握出来ていないデブにも一刀は容赦しない。
一瞬で相手の背後に回りこみ足払いをかける。
そして醜く転がったデブの顔面を思い切り踏みつけた。
沈黙。
一瞬にして場が静まり返った。
倒れている三人はいずれも、しばらくは立ち上がれない程度のダメージである。


ここで終了。今度はループネタ。
ループし続けてる内に強くなるってありがちな設定は大好物です。
だけどこの性格の一刀がなんか嫌になったんで止めた。
自分はなんでも知ってるんだぜみたいな態度取りそうだし。

恋姫SSは俺には無理っぽい。


スポンサーサイト



comment

管理者にだけメッセージを送る

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
カテゴリー
最近の記事
カウンター